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“i want to be with you.” (私はあなたと一緒にいたい)
“i don’t want to be with you.” (私はあなたと一緒にいたくない)

 

この詩を書いたのは、恋愛に没頭する中学生の女子ではなく、ましてや人間でもない。
Googleの人工知能(AI)が作り出した詩である。

 

GoogleのAIを研究する「Google Brain」は、1万1,000冊もの未発表の書籍をAIに読み込ませた。どんなジャンルの書籍かというと、3,000冊の恋愛小説、1,500冊のファンタジー小説などが含まれている。研究チームは、ニューラルネットワーク(人間の脳の神経回路)を構築するために、このような実験をしているのだそうだ。

 

研究チームによる報告書はここ(英文、pdf)から読むことができる。

 

学習したAIは、どのような方法で詩を作り出すように設定されているのだろうか?
実は、“I’m fine(私は元気です)” から “But you need to talk to me now.(でも、あなたに話しかけてほしい)” の2つの文章をつなぐ13行の詩を書くように指示を出しているのだそう。最終的には、オリジナルの詩を創造させることを目標としている。

 

以下は、実際にAIが書いた詩だ。

 

he was silent for a long moment. (彼は長い間静かだった)
he was silent for a moment. (彼は少しの間静かだった)
it was quiet for a moment. (少しの間静かだった)
it was dark and cold. (暗くて、寒かった)
there was a pause. (一瞬の間があった)
it was my turn. (私の番だ)

 

there is no one else in the world. (世界には誰もいない)
there is no one else in sight. (視界には誰もいない)
they were the only ones who mattered. (彼らのみが、重要だ)
they were the only ones left. (彼らだけが取り残された)
he had to be with me. (彼は私と一緒にいなければならない)
she had to be with him. (彼女は彼と一緒にいなければならない)
i had to do this. (私はこれをやり遂げなければ)
i wanted to kill him. (彼を殺したい)
i started to cry. (私は泣きはじめた)
i turned to him. (彼のほうを向いた)

 

妙に人間らしい、泥くさい感情が込められているような気さえする。たくさんの小説を学ばされたAIは、人間らしい詩を吐き出すようになった。この結果には、かの有名なゲーテやランボーも驚きなのではないだろうか。