アメリカのミシガン州で活動をするアン・モンドロは、自分自身の臓器を、ワイヤーをかぎ針編みにして表現する。
鋼板や銅線を使いながら、数100時間をかけて作品を生み出すそうだ。心臓、肺、手足が表現されたその作品は、一見無機質のように見える。しかしそれらは、見るものに対し、美しい曲線を描いて人体の深い魅力を語りかけているかのようだ。
光の当たり方によって色が違うワイヤーが何本にも重なり、臓器の複雑さを表している。
透明なケースに入れられた作品たちは、色を塗られることもなく、「ここにある実体」として宣言されているのかもしれない。
モンドロは、自らの作品についてこう解説する。
“The forms allude to ethereal silhouettes associated with shadows, ghosts or decay.
(これらのフォームは、影や幽霊、墜落によるエーテルのシルエットをほのめかしている。)”
2016年末には、ニューヨークの「Ceres Gallery」にて彼女の展覧会が開催されるそうだ。
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