スヤマさんはMVの監督・編集もされていますが、アートワークも手掛けられていますよね。

 

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5th demo CD (double A-side) 「Lei chen schaen dung」(左)

2016/9/10 来場者限定 demo CD 「foie gras」(右)

 

ジャケットの絵はずっと僕が描いています。写真を使うこともありますが、基本的には水彩絵の具で。今回リリースする「Lei chen schaen dung」とイベント来場者限定CD「foie gras」の2作品のアートワークは気に入っています。グリーンとパープルは、どちらも好きな色です。アートワークに関しては、今後、新しい表現方法も追求してみたいですね。でも、ジャケもMVも自分でやるのは今回が最後な気がします。

 

歌詞も、過去の楽曲と比べると温かく変化している気がします。

 

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歌詞の書き方はすごく変わったのですが、根底で言いたいことは何も変わっていないです。昔は、今よりも抽象的に、隠喩をたくさん使うなどして言葉を大事にしていました。今は誰にでもわかる言葉を使って、伝えたい。言っていることは変わっていませんが、伝えるための言葉の選び方は変化しました。

 

今は、普遍的なものを書きたいです。「自分の思想や考え方で、人が楽になったらいいな」と考えて書いていますね。それを昔より明確に考えるようになりました。

 

2015年の暮れに「Nonwoven-Public」というEPを出した時、何もかもが嫌になっていました。誰ともしゃべりたくないし、人と話すのが嫌になってしまって。それから時間が経ち、こんなふうに考えるようになったんですよ。

 

「『辛い』と思っている時は、考え方ひとつですごく楽になることがある。渦中にいると見えづらくなってるかもしれないけど、俯瞰でみたら些細なこと、そういうことで悩んでいるひとがいるなら、何とかしてあげたい」。自分の曲で、この思いを感じてもらえたらいいなと考えています。

 

昔は、「自分はこうだけど、あなたたちはどうですか?」というスタンスでした。だけど今は、おせっかいだと思われてもいい。人に思いを投げたいのです。

 

9/10のレコ発で届けたいこと

 

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9月10日には渋谷乙でレコ発が開催されます。

 

すごく楽しみにしています。アマアシ、yeti let you notine、限りなく透明な果実、羊の群れは笑わない。、ヨルニトケル、そしてPlot Scrapsの6組が出演します。この6バンドは、年齢が近くて、仲も良くて。それぞれのバンドを好きでいてくれる方や、渋谷乙へよく行くお客さん、みんなに来てほしかったから、このメンツを揃えました。それほど「Lei chen schaen dung」を、たくさんの人たちに届けたかったのです。

 

これから先、Plot Scrapsは「Lei chen schaen dung」を超えるものしか出したくないです。今も新曲がたくさんあるので、ぜひライブに来て聴いてほしいですね。自分たちが納得できる作品が作れるようになってから、ライブをやることの楽しさも増していて。MVを観て興味を持ってくれた方は、ぜひライブを観に来てほしいです。

 

今までPlot Scrapsを好きで聴いてくれている方は、今後の展開を今まで以上に楽しみにしてほしいです。過去の曲を知っていると、新しいPlot Scrapsを楽しめる深みにもなるので、より一層楽しんでください。

 

まずはレコ発を一緒に楽しみましょう。

 

——後編につづく

 

関連リンク
Plot Scraps

 

撮影: 安藤きをく